ラグビーテストマッチ イタリア代表*日本代表

日本代表にとっても本番を想定した重要な試合であるが、我々ファンにとっても、ラグビーワールドカップ本大会を想定した重要な機会となる。22時半からのウェールズ*アルゼンチン戦に続いて、25時よりジャパンの試合と、夜更かしをしてみるのか録画した上で翌日見るのかの選択となるが、今回は日曜日が休みなので頑張って生放送で見ることにしたが、それでもハーフタイム辺りで睡魔が襲ってきてしばらくうたた寝をしてしまった。そんなわけでJSPORTSにて2試合連続して見た。


ウェールズ*アルゼンチン戦
ミレニアムスタジアムの客席が寂しい。ウェールズはヨレヨレのように見えるが、そうは言っても日本よりは十分に強いのだろうがよくわからん。解説の藤島さんは蓄積してある小ネタを存分に披露していました。



※写真はJRFUサイトより借用

イタリア代表36−12日本代表@イタリア・アオスタ

試合の勝敗について云えば、前半20分までの大量失点で勝負ありだったが、そこからよく立て直したと思う。試合から遠ざかっていたことやヨーロッパに渡ってきたことの緊張感が合わさったものがチームとして出てしまったのだろう。本番でこれが出なかったことを良しとしなければ。

早く前に出るディフェンスはひとまず一定のレベルまで来ているのはわかったが、アタックに関してはトライを取る姿が見えてこない。この試合でのトライはモールを押し込んだものと、インターセプトからの2つだったし、後半になるとイタリアFWも日本のモールに対して守り方を修正してきていた。BKの方ではある程度ラインブレイクをしていたが、その後の展開がなかなかできなかった。ラックからの早い球出しを目標にしていたようだが、ことごとくボールは出てこなかった。ここらあたりは相手の絡み方がうまいようだ。セットではスクラムが真っ直ぐ押し込まれたのにはびっくりしたが、ラインアウトはかなりよく確保されていた。今回は終始リードされた展開だったので、プレースキックを狙う機会が少なく安藤のキックの調子については分からずじまい。

と、このように各項目別に書き出してみると、JK就任後のチーム作りにおいての良いところと課題になっているところはずっと変わっていない。敵陣に入るキックとディフェンス中心に耐えて、少ないチャンスでトライを取りたいが取りきれずに戻ってきて、じりじりと点差がついていく試合展開を予想する。チーム強化は道半ば。本大会には間に合わないかもしれないが、チーム作りの王道を行くしかない。どんなに優秀なコーチも魔法使いではないのだから。とはいえ、オーストラリアはともかく、フィジーにも、(ヨレヨレの)ウェールズにも、カナダにもひとまず勝負を挑めるだけの基礎体力はついているのだから、あとは運が我々に味方してくれることを祈ろう。そう、毎度のことながらあとは選手達を信じて、天に祈り、神様にお願いするしかないのではないか。