理想と現実と- J1神戸*磐田@ホームズスタジアム神戸

J1リーグ第19節 神戸4−0磐田@ホームズスタジアム神戸

パスミスが」と選手達はコメントで言っているが、中盤でこうもパスがつながらないのは、ミスではなく能力が足らないと捉えて、それに見合った戦い方を考えなければいけないのではないか。磐田は4−2−3−1だが実質的には大井、茶野の2バックに、太田と西がウィングとして開く攻撃重視の配置だが、中盤でのパスの精度が悪く、神戸が張る網に引っかかってカウンターを浴びまくり失点を重ねていった。前の3人になかなかボールが入らないのが何より痛い。

一方の神戸は4−4−2のゾーンで網をかけて、素早く前線のスペースへボールを運ぶことが徹底されており、特に磐田のサイドバックの背後とセンターバックのすぐ裏のスペースを狙う意図がはっきりしていて見事だった。球際も激しく寄せが早い。10番のボッティが攻守にとてもよく効いていたのが強く印象に残る。

磐田は中断明けで、今シーズン始めて負傷者がなくほぼベストメンバーが揃った状態での完敗はダメージが大きいように思う。アジウソン監督は降格の影を踏むまでは理想を追うのか、それとも昨シーズンのようにリアリズムに回帰をするのか?個人的な希望としては3バックにするか、サイドバックのどちらかに守備の専門家をいれて後ろを落ち着かせた方がよいように思うが。

ウィングスタジアム」改め「ホームズスタジアム神戸」に来るのは2回目だが、やはりここはとても見やすくてよい。この日は天窓を開けていてちょうどいい具合に風が入ってきていた。注目して見たのはゴール裏の芝生エリアが多く取ってあって、さすがに神戸製鋼が関わっているだけあるなと感心した。冬はラグビーも見に来たい。