東芝*三洋電機@秩父宮ラグビー場

第2試合は関東のチームどうしの対戦でもあり、前方にも多数人が集まってきたので、僕等もバックスタンドの後方へ移動しての観戦としました。代表チームのヘッドコーチとGMもすぐ側で観戦してましたよ。

東芝66−30三洋電機(トップリーグ公式記録)

東芝が66−30で三洋を下しレギュラーシーズン1位を決めた。三洋は敗戦によりプレーオフ進出となる4位以内を逃した。前半は拮抗した得点差で推移して興味を持たせたが、後半半ばから東芝がFW戦で圧倒するようになり的確なサポートを伴った縦に早いランが炸裂してトライを重ねた。

前半はトニー・ブラウンのゲームメイクが冴えわたる。パスにしてもランにしてもキックにしても、彼がチームを動かしコントロールしているのが手に取るようにわかる。さらに体を張ってタックルも決める。難しい位置も含めてプレースキックも次々と沈めて圧巻のプレーぶり。これが本物のフライハーフかと溜息が出そうになる。トニー・ブラウンとの関わりで言えば、昨シーズンの対東芝戦@群馬をTVで見てその素晴らしいプレーぶりに驚愕したのが始めての出会いで、同じく昨シーズンの対トヨタ戦@小瀬陸は彼のプレーぶりを楽しみにして行ったのですが、故障上がりだったようで精彩を欠き前半だけで交代してしまった。今シーズンの開幕戦の対トヨタ戦@長居では欠場とすれ違い続けてきたのでしたが、念願叶ってその素晴らしいプレーを拝むことができました。

ところが、東芝のチームとしての出来はそれ以上で、ブラウンの奮闘もむなしく東芝の勢いが三洋を完全に飲み込んでしまった。プレーの特徴で感心したのは縦に切り込んだボールホルダーに対して的確な距離と角度でサポートが付き、パスを受けたそのサポートランナーのスピードが落ちないこと。深すぎず浅すぎず遠からず近からずの位置でボールを受けるのが連続していく。むむ、これは強いは。チームとしての成熟を感じました。

2試合目終了後に場内には他会場の結果と併せてレギュラーシーズンの順位が発表されて、プレーオフ進出チームは、1位:東芝 2位:サントリー 3位:ヤマハ発動機 4位:トヨタ自動車 となった。一応ひいきのトヨタヤマハが共にプレーオフに滑り込んだのだが、トップ2チームの充実ぶりを見るにつけ、現実的に勝ち抜けは難しいかなと思っています。1月28日の準決勝は欠席ですが、2月4日の決勝は対戦カードに関わらず(東京で別の用事があることもあり)再び秩父宮へ赴くつもりにしています。