トヨタ自動車*サントリー@小瀬スポーツ公園陸上競技場

遅くなりましたが12月10日分のレポートです。

2年連続でトヨタ自動車ヴェルブリッツファンクラブのバスツアーを利用して山梨までラグビートップリーグの試合を見に行ってきました。トヨタ自動車本社工場集合の片道4時間の道のりです。現地にて、前日の敗戦により敗残兵として鹿島国より帰還したクロゴマさんと合流する。この日は12月とは思えないほどの暖かな陽気でまさに観戦日和。サントリーテント前を通りかかると、ちょうどサンゴリアス君がおって、クロゴマさんは「サンゴリアス君って、山下大悟に似てるよね」といきなり問題発言!サントリースタッフの女の子が苦笑してましたは。ちょうど1年前に訪れた時にはバックスタンドは改修工事中でしたが、その工事もすでに終了し、簡素な造りながら居心地のよいスタジアムです。

天候はよく晴れていましたが、風が強く吹いておりそれもメインスタンドからバックスタンド方向へまっすぐ吹いていました。試合展開にどう影響するのか?

前半はやはり風の影響もありキックの選択が難しい。風に流されて意図せずにタッチラインを超えるときもあった。ラインアウトにも風の影響が見て取れた。両チーム共に前へ素早く詰めるDFが機能しており、接点での激しい攻防が続く。なかなかゲインラインを越えられずボールは大きく動かないのだが、共にDFが素晴らしく引き締まり緊迫した内容で推移する。サントリーがラックサイドをブレイクして1トライを取り、トヨタがPGを1本決めて3−7で折り返した。

後半も激しいタックルの応酬でじりじりとした展開が続く。セットプレーはスクラムではサントリーが優勢ながらトヨタもよく応戦していた。問題はラインアウトトヨタはマイボールをなかなか確保できずに苦労していた。思い切ってキックを蹴り込めない展開の遠因になっていたかと思う。試合はお互いに1本ずつPGを決めて6−10となり、後半を40分を過ぎてトヨタが猛攻を見せるが際どいところを狙ったパスがインターセプトされてトライを決められて決定的なスコアとなる。その後に1トライ返して何とか意地を見せて7点差以内敗戦のボーナスポイントは獲得した。

トヨタとしてはFWはセットプレーと接点での攻防はよく健闘したように思う。BKはサントリーの早く前へ詰めるDFにかなり苦労していたので、もう少しキックを多めに組み立てても良かったのではないか。また、確かに特に悪いところもなかったのだが、スコアで負けているのだから、もう少し選手交代のタイミングが早くても良かったようにも思う。トヨタは毎度のことながら接戦に弱い。相手の良さを引き出した上で白熱した好ゲームにはなるのだが、最終的には競り負けてしまう。う〜む。個々の選手では久住が目立っていた。バックスリーは層が厚く他の選手も控えているのだが、それは生かすところまでも行っていない。FWでは谷口の突破も良かったです。

サントリーはさすがに強かった。後半はトヨタの猛攻に受けて立つようになってしまったが集中力を切らさずにしっかりと守りきった。ただ、サントリーはFW戦で優位に立つことを前提にチームが出来ているようで、今回のようにFWが互角や押し込まれた状態から切り返して得点するようなチームではないようだ。そこらあたりが今後対戦するNECや東芝は狙いどころとなるだろう。目に付いた選手としては、平がなかなか良い突破を見せていました。

スペクタクルな展開がなく地味ではあったが密度濃い充実した内容だった。帰りはツアーバスに置いていかれそうだったが(ノーサイドの笛を聞いて15分後に出発は早くない?)小瀬は2年連続で白熱した好ゲームであったので印象はよし。来年こそはトヨタ勝ってくれ。