日本代表54−0韓国代表

ラグビーワールドカップ2007アジア予選、日本代表*韓国代表の香港での試合をJSPORTSのライブ中継で見る。54−0で日本代表が完封勝ちを収めワールドカップ本大会出場決定となった。

集中力が持続した完璧な出来だった。点差が開いても集中が切れずに個々の仕事を黙々とこなしていた。その結果が完封勝ちにつながったように思う。特に何か新しいことをやったのではなく、基本プレーを徹底することの積み上げの上にチームがあることを再認識した。短期間でここまでに仕込んだコーチの能力に対して素直にすごいと感じた。

事前に伝わっていたゲームプラン通りにセットプレーの安定からFWでプレッシャーをかけて前半はモールからトライを重ねた。前半終了間際に4トライを取った直後の時間に少し緩んだ時間帯があったがハーフタイムを挟み、後半はバックスリーを走らせて5トライを重ねて8トライを取っての完勝だった。前へ素早く詰めるDFはもちろん良かったが、戻ってのカバーディフェンスも効いていた。だれる時間やサボる選手がほとんど目に付かない集中力が光る。

マン・オブ・マッチはTV解説の方と同じく有賀を挙げたい。心配されたコンバージョンは何と7/8とは出来すぎ。何度かあった韓国が蹴り込んでくるロングキックにも落ち着いて対応していた。

そう、日本の選手達はこれくらいは出来るのだ。ここまでは元からやれるプレーを整理して精度を上げて、試合に対して落とし込んだ段階だろう。ここからどのようにチームとして戦略を定めレベルアップしていくか見ていきたい。

一方の韓国ではボールを持って走る時のスキルに時折光るものが見られたが、セットプレーで日本に圧倒されて満足にボールをキープ出来ずに後退するばかりだった。基本プレーの精度の他に細かいところでの駆け引きなどで試合経験の不足が見て取れた。

代表のゲームは次の春シーズンまでないのが残念ですが(トップリーグのシーズン中にも合同練習だけでも集合するべきではないか?)日本代表に参加した選手達がそれぞれのチームに戻ってどのようなプレーを見せてくれるかに注目して来週からのトップリーグを観戦していきたい。