ワールド*NEC@瑞穂ラグビー場

ラグビートップリーグ瑞穂ラグビー場の2試合を見てきました。10月にしては気温も上がり陽差しがきつかったです。2試合とも過剰にエキサイティングな内容でした。

トップリーグワールド*NEC@瑞穂ラグビー場

第1試合の注目は始めて見るヤコ・ファン・デル・ヴェストハイゼンのプレーと、連敗でチーム首脳陣が退任になったワールドの状態でした。ヤコ選手はチーム全体でのウォーミング・アップ終了後に黙々と一人でプレースキックの練習をしていました。美しいフォームで淡々と。

ヤコはアタック時にはSOの位置に入るが、DF時にはFBの位置に下がりキックへの対応をする役割、自分からスペースを見つけて走り込むことは少なくパスで周囲をいかすプレーぶり。キックは正確に蹴り分けていました。それと、負傷明けで戻ってきた武井選手もよかったですよ。スルスルと抜けていくランと堅実なキック処理を僕は買っています。代表での活躍をまた見たいです。

前半はワールドがよく健闘した。ねばり強いタックルでNECのバックスへの展開を阻止する。キックでのラッキーバウンドがいい方向に弾むことが3回ほどあって、そのうち2回をうまくトライに結びつけて前半リードで折り返す。ラッキーバウンドがこうも続くとはワールドにツキが完全に来ている。生真面目なDFと共に運も味方につけたワールドがこのまま金星を挙げられるかと野次馬的には盛り上がって後半へ。

後半もワールドがねばり強い戦いぶりで健闘してなかなか得点差が縮まらない。ところがNECは慌てずにモールでのドライブと近場勝負を徹底させて徐々に点差を詰める。残り15分ほどとなり1点差でワールドリードの状況からNECが敵陣深くに蹴り込んだキックに対してワールドの選手が相手選手が競りかけてもいないのにノックオン!やっちまったよ!何とかワールド側にかろうじて残っていたモーメンタムがガラガラと音を立ててNEC側に流れ込んでいく気がした。NECはモール勝負で粛々とトライを重ねて逆転し、4トライ以上のボーナスポイント込みで5ポイントをお持ち帰りです。勝負強いです。ワールドは惜しかった。今後への建て直しのきっかけはつかめたと思います。

今日は2本コンヴァージョンを外してしまったヤコ選手が試合終了後にまたもプレースキックの練習を淡々と続けていました。いつもどんな試合でも続けている習慣なのでしょうね。次の試合に出場するレーニーと二人並んで蹴るシーンも見られました。