トヨタ自動車*ヤマハ発動機@瑞穂ラグビー場

トップリーグトヨタ自動車*ヤマハ発動機@瑞穂ラグビー場
トヨタは先週の長崎での試合のリプレイを見ているかのような試合ぶりで、「やられた!」ではなく、またもや「やっちまった!」ような試合内容でした。

キックオフ後すぐにトヨタが秒殺トライで先制するも、その後はヤマハFWがモールをゴリゴリ押してくるの対してジリジリと後退し、たまらず反則を連発。そのたびにヤマハのレーニーがPGを蹴り込み徐々に点差が開く。BKでもSOに入ったヤマハの大西がうまく捌いて度々ラインブレイクに成功し、トヨタは自陣に釘付けで全く反撃できないまま10−24で前半を終了する。

ところで、ヤマハ応援団は大きな旗を多数持ちまたコールリーダーがいて声を合わせて応援するのですが、それに対してトヨタ応援団は明確なリーダーはいなくて、年季の入ったオヤジを中心にした烏合の衆が点でバラバラに勝手に野次をとばすオールドファンションな応援であって、こう書いていてなんだか今日の両チームのプレーぶりみたいだなと思ったのでした。

後半はヤマハが得点を追加し10−34とリードをひろげた後に、ヤマハのブニバカがシンビンになると、トヨタに突如エンジンがかかりここから猛反撃を見せる。怒濤の攻撃でBKが縦横に走り3トライを返して3点差まで詰め寄るも時間切れで試合終了。トヨタは本当にエンジンかかるの遅すぎます。

トヨタに関してはものすごい得点力と稚拙なゲームコントロールのアンバランスが笑ってしまうくらいに大きくて何言っていいのだかようわからんです。受け身に回るとズルズルと後退してしまうのは相変わらず。またBKの攻撃が過剰にアクロバティックなのも見ていておもしろいけれども、出力はでかいが燃費の悪いクルマみたいですな。 こちらの共同通信の記事でもすでにダメ出しされてますは。

ヤマハは勤勉でよくまとまったチームで好印象でしたが、こちらも出来不出来の差が大きいようで星勘定が結構厳しそうです。今日の出来ならば今後も結構行けるのでは、次節は東芝戦なので勝ってしまっていいですよ。

個々の選手では、トヨタの正面選手の細かい歩幅でタイミングを取るランニングとトライを取る嗅覚は本物です。素晴らしい。ぜひ代表でのプレーが見たいです。

ヤマハでは木曽選手のキャプテンとしてまたNO8としてのチームを統率する存在感がグーッと大きくなっていて正に頼もしいキャプテンに成長していたのが嬉しかったです。

2試合とも本当に楽しい試合でした。密度濃すぎて疲れたぐらいです。それと来年のこの対戦はヤマハスタジアムでの開催を希望します。