RWC第12日目、13日目:トンガの奮闘に感動

いきなり復活しますRWC観戦記。途中の見たけどもう時間が経ってしまったものと、録画したけど見てないものは置いておいて今日見た試合から。ジャパンの試合については後ほど。


プールD:フランス25−3アイルランド@サンドニ

フランスの完勝。ラポルト監督が目指した手堅いチーム作りとはこのようなチームだったのかと深くうなずいてしまった。とにかくDFが固い。特にアイルランドのフロントスリーを徹底的にマークする。そしてパス回しでは冒険をしない。SHエリサルド(と書くといろいろ思い出してしまうが親父の話はなしで)のゲームコントロールが良かった。難しい体勢でボールが出てきても無理せずにFWへ戻すプレー選択が多い。ハーフバックスからウイングへのキックパスによるトライ2本で試合を決定づけた。開催国が早々と消えてしまっても困るのでこの結果はひとまずは歓迎したい。アイルランドは完全に力負けで良いところが出せなかったが、対アルゼンチン戦は熱戦を期待している。



プールA:南アフリカ30−25トンガ@ランス

すごい試合だった。トンガ素晴らしい!TVを流しながら他のこともやっていたが、途中から目が離せなくなってしまった。最後は5点差に迫る大健闘で、場内もトンガコールでえらい盛り上がりようだった。

コンタクトとブレイクダウンで南アフリカの強力FWに互角に対抗。特に接点でのターンオーバーを連発して接戦に持ち込む。SOのホラが氷のような冷静さでチームをコントロールして、絶妙なキックパスも連発する。後半5分すぎには、やばくなってきた南アフリカはベンチスタートだったレギュラーメンバーを一斉に投入して反撃に出ると立て続けに3トライを重ねて点差を広げる。やはり南アフリカかと思われた残り10分からトンガは2トライを返して点差を詰めて、アップセットを願う空気が充満したが時間切れで南アフリカが辛くも逃げ切った。

南アフリカプレースキックが絶不調ではずしまくった上で、この試合ではキックのバウンドがトンガ有利に多く弾んだのもあったが、ラッキーばかりではなくトンガの地力もついているのだろう。トンガがこれくらいやれるのならば、ジャパンだってやりようによってはと思うのだがそうは簡単にはいかないか?

トンガは日本のチーム所属の選手が多い。冷静にチームをリードした神戸製鋼所属のホラ選手の活躍には本当に心躍ったのだけれども、残念なことにシンビンを受けてしまったのも、ワールド所属のジョセフ・ヴァカ選手でした。このヴァカ選手は昨シーズンのトップリーグ第12節トヨタ−ワールド@瑞穂でもラフプレーで退場になっている。僕はこの試合を現地で見ていたので、画面に映る姿を見て「おお!あの時の選手か、がんばれよ」と思った矢先にシンビンとは・・・。