大谷能生ジャズレクチャー@workroom


大谷能生ジャズレクチャー@workroom 
Jazz Logic PATAPHYSIQUE Vol.5 〜マイルス・デイビス特集〜


大谷能生の大阪でのジャズレクチャーも第5回となりました。今回も予約ですでに定員締め切りとなり満員の盛況でした。どうやらリピーターの方が多いとのことです。今回は「マイルス・デイビス特集」で、本来ならば、「東大ジャズ講義録マイルス・デイビス編」の刊行に合わせて予定を組んだのですが、順調に(?)予定が遅れていて10月刊行予定になっているそうです。

僕は第3回「ブルース編」に参加したのですが、その前々回から比べると設備の面でかなり進化していて、PCで取り込んだ画像をスクリーンに映写することにより、さらにわかりやすい講義となっていました。また、以前は音源をCDから出力していましたが、今回はipodに取り込んである音源からその場でセレクトしていました。

今回の講義ではマイルス・デイビスの特に少年期から青年期に焦点をあて、音源的には1950年までを扱うこととなり、10月刊行予定の本から関連部分の一部抜粋がレジメとして配布されました。

さて、講義の内容を一言で要約することはできないのですが、今回の講義はかなりバランスが良くて少々脱線してもまた本筋に話が戻ってきて予定の時間でレジメに記された範囲にピタッと収まって終わるしっかりした構成のものでした。内容について一点だけ言及すると、当時の写真に見るスーツの襟と裾の幅から、マイルスがチャーリー・パーカーディジー・ガレスピーと云ったビバップの先人達と異なり如何にいいとこの坊ちゃんであり不良になりきれないかを考察するのにかなり時間を割いていて興味深かったです。

本日の物販は大谷能生関連のCDが3種類で、多くの方が購入していってくれてそのうち2種類はすぐに品切れとなっていました。

会場のworkroomさんは、窓から中之島の美しい景色が拝める絶好のロケーションでとても好きなのですが、今月末を持って移転されるそうです。

また今後の大阪でのジャズレクチャーですが、会場は未定ながら継続して行っていきたいそうなのでworkroomや大谷本人にリクエストが多く寄せられるようだと次回もまたすぐに開かれるかもしれません。