日本選手権決勝 東芝*トヨタ自動車@秩父宮ラグビー場(TV観戦)

東芝19−10トヨタ自動車@秩父宮ラグビー場日本ラグビー協会公式記録)

JSPORTSにてTV観戦をしました。

東芝は見事な優勝でした。あまり良い内容でなくても、押し込まれる時間が長くても、試合を勝ちきるための術をチーム全体がよく理解していて、点差が詰まっていても終始落ち着いて試合を運んでいた。重たい印象を残す試合で、東芝の懐の深さを感じた。ボールはよく動いていたのだが、結果的にロースコアとなり重厚な雰囲気を終始感じた。

トヨタは結果的に攻め込んだ時に取りきれなかったわけだが、攻め方に問題があるよりも東芝のカバーDFが凄いのが印象に残った。大外までボールを運んでも東芝DFの数が多く抜けきれないし、次のポイントのボール出しが少しずつ遅れてしまう。準決勝のサントリー戦では突破できた場面でも東芝には止められてしまう。このDFを破ることを念頭に目標を上方修正して来期のチームを作って行かなければならない。

今シーズンを通じて若干の懸念があったようにトヨタは選手交代が遅くあまり効果的ではなかった。スコア的には膠着しており後半は終始押し気味であったために選手交代のタイミングが難しかったのは確かだが、結果だけ見ると失敗だった。真っ向勝負するのはトヨタのチームカラーではあるが、横綱に対して正面からぶちかますような試合を繰り返していては優勝は勝ち取れない。ケタ繰りとまでは云わないが半身であたってみるとか、立ち会いに張り手をかますとかそういった工夫が今後は必要となってくるだろう。新しい監督が誰になるのかは明らかになっていないが「愚直に地道に徹底的に」やるのに加えて今後はゲームコントロールを学んで一段上のチームへとなってもらいたい。

生真面目に攻守で働く東芝の選手の中で立川だけはどうもキャラが違うようで良くも悪くも目立つな。前半の乱闘寸前の場面もしかり、相手へのハイタックルで注意を受けるのもしかり、最後の駄目押しトライでボールを高々と掲げるパフォーマンスもしかり。ランニングスキルがあるのは認めるけれども、上半身に覆い被さるようなタックルでは代表では厳しいぞ。

発表によると観衆は18000人余り。前売り券は売り切れだと発表されたが残りの5000人はどこに消えてしまったのだろうか?今後は招待券の配り方も考えましょう。

さて、今シーズンも終わりとなりましたが短いオフを挟んで代表のシーズンとなります。今年は9月にワールドカップがあるので、3月から9月まで代表優先で国内ラグビーも回って行きます。マイクロソフトカップ決勝と日本選手権決勝に集った観客の皆さん!ぜひ代表のゲームでも秩父宮に来場ください。僕も可能な限り代表のゲームを追っていきたいと考えています。

※来週からJリーグが開幕とは時間の経過が早いものです。ひとまず開幕節は瑞穂に行く予定です。