魔術と呼ばれた組織プレー

「魔術と呼ばれた組織プレー 〜ラグビー・大西鐵之祐の伝説〜」NHK-BSにて見る。

番組全体を通して見れば及第点かな。熱心なラグビーファンにしてみれば大西ジャパンのエピソードの数々はみなおなじみのものであり物足りないものを感じたかもしれませんが、ラグビーに特に興味がない視聴者や、ラグビーファンであっても過去の出来事の知識を持たない方には親切な構成だったと思います。

興味を持って見たのは特に試合映像部分で、68年のNZ遠征と71年のの花園と秩父宮でのイングランド戦の映像が織り込まれている。イングランド戦で云えば、日本選手はイングランド選手に対してほとんど頭一つ分背が低く横幅も一回り小さい。そしてイングランドの選手だって現在の視点から見れば、腰回りや太腿のあたりは随分とほっそりとして見える。

大西ジャパンと云えば「展開・接近・連続」ですが、横井選手の接近してのパスが凄い!相対するディフェンス選手の懐にとびこんでパスを放す。その接近距離がものすごく近い。今回の番組用の取材に応えて横井さんが実演していましたが、これは現在の選手達にも参考になる動き方でしょう。

低迷する日本ラグビーですが過去には一瞬であっても輝ける時がありその成功体験を語り継いでいくことは長期的視点に立てば必要なことだと思います。この番組などもよい素材になるでしょう。書籍では↓これですね。