秩父宮にてその他雑感

試合内容については一つ前のエントリーで書きましたのでそれ意外の見聞と感想を時系列順で書いておきます。

銀座線で外苑前駅に着くと、ゴールドのジャージに身を包んだ親子連れを多数見かける。子供用ジャージできめたちびっ子ワラビーがとてもかわらしい。

今日は日本ラグビー協会80年記念試合でもあり、秩父宮ラグビー場の片隅の場所でひっそりと歴代ジャージの展示が行われていました。案内がとても悪くて気が付かなかった方も多かったかと思われます。ここら辺は相変わらずのお役所仕事気質なのかPRが下手です。大畑選手のトライ数世界記録記念特製ゴールド(!)スパイクも展示されてました。花園ラグビー場にはささやかな展示スペースがありますが、来るべき秩父宮ラグビー場改修工事の際には敷地内にぜひ「日本ラグビー博物館」を設置するようにお願いします。

今回はメイン中央指定席をとったのですが、お客さんは思っていたほど多くなく指定席も売り切れにはならずに僕の周囲にも空席が多くありました。最終的には観客数は1万人強でした。翌日の同会場で行われた大学のゲームには1万2千人程来たそうなので、代表の不人気ぶりはかなりのものがありますな。

僕のすぐ前に座っていたのが、恐らくオージーだろう体格がよい男性とそのガールフレンドと思しき日本人の女性でした。女性の方はワラビーズキャップをかぶっていましたが、ラグビーにはあまり興味がなさそう。男性の方はラグビー経験者なのかな、ドワイヤー監督がヴィジョンで紹介されると「この人は1999年のWCでは監督を努めていて・・・」と熱心に説明しているのですが、女性の方はこの後の食事のことでも考えているのか終始上の空といった風情でした。まあ僕が心配しても仕方がないけど。

試合前のセレモニーで森会長から80周年記念に際してのあいさつがあった。昨年のスペイン戦時(このときはWC本大会招致に関して)よりは短めでまあまあ普通によかったです。セレモニーの時間が長くなることは歓迎しないけれども「80周年記念」というのならば往年の伝説の選手が関わるような仕掛けがあってもよかったかなと思います。まあ、今のラグビー協会に多くを求めるのは酷なのは分かっていますが、優先順位というものがありましょう。

今回はオーストラリア首相XVチームということもあってか、安倍首相が来場されてました。スピーチはなしで試合前の整列した選手に激励のため握手をする。まあここら辺りは型どおりの進行ですが、注意して見ていたら、ピッチ内の7〜8m離れた位置でアタッシュケースみたいなものを持った黒服の男もいました。あれがSPだったのかなと後になってから気が付いた。

ハーフタイム時には中央貴賓席付近へ向かって突撃!まあミーハー的に政治にも関心があるので安倍首相ってどんな人かなと思いまして。秩父宮の貴賓席はガラス張りの別室ではなくて中央の座席です。近づくとやはり「通路に立ち止まらないように」と警備員がうるそく言っているので、ある程度の位置までいったところで写真に収めてみましたが、思ったより接近できずに残念。翌日の新聞で知ったのですが、安倍首相は後半途中に帰ってしまったそうで、まあ明らかに実力差のある試合内容では致し方なかったかと思います。この試合内容では森会長と安倍首相との間で気まずい空気にならなかったか心配です。まあ僕が心配しても仕方がないけど。

代表のゲームに限ったことではないですが、試合以外での演出と来場者へのもてなしに関してはまだまだ改善の余地があるし、知恵の出し所ではないかと思っています。